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中に入ると、天とヒロ君はすでに席に座り、杏はまだ台所で何かを作っている。
「杏、まだ何か作ってるのか?」
「ヒデ君おかえり、ううん何でも無いよ。あ、義母さん冷蔵庫お借りしていいですか?」
「えぇ、かまんよ使いや。のうが悪いかも知れんけんど」
「のうが悪い?」
「土佐弁で使いにくいかも知れないけどって意味だよ」
そう言って席に座って杏を待っていると
「おい、あの子は誰だ?」
と母に親父が聞いているのが聞こえた。
母は俺に目配せをしてくる。
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