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「鰹のたたきって香ばしいんだね。美味しい」
天はひたすら春巻きをパリパリ食べている。
「天君、美味しいがかねぇ」
天は顔を縦にふりつつまだ口に頬張っている。
「天、行儀が悪すぎるよ」
モグモグ
「…っ、ゴメン…な…さ…んっ……い…んんっ…」
天は喉に詰まらせたのか胸をどんどん叩いている。
「あらあら、そんなに慌てんでもいっぱいあるきね。急ぎなや」
「……バカ息子、話は飯食ったあとだ」
「初めから大人しく話を聞いてたらもう終わってるよ、頑固親父」
そう言うと俺と親父はお箸を持って食べ始める。
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