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が、結局その日は酒の入った親父はそのまま酒瓶を抱いて寝てしまった。
九王さんは、酒が強いのか飲んだ後も天とヒロ君と遊んだり、お風呂に入ったり…
母さんと杏は二人で洗い物をしたりと忙しく動いているし俺1人が宙ぶらりんの状態になり、外に出て散歩をする事にした。
外で、涼しい空気を楽しんでいると、酒瓶を抱いて寝ていた筈の親父が起きてきた。
「おい、バカ息子」
「何だよ糞親父」
「アレはお前の嫁か?」
「まだ決まってないけどそうする予定だ」
「ふん、やっぱり外国かぶれが…」
「何だって、この頑固親父」
「今のがきこえなかったのか?耳鼻科に行ってきたらどうだ?この頑固息子!!」
「あ?まだ言うのかこのバカ親父!!」
「親に向かってバカって言ってんじゃねーぞこのバカ息子!!」
「お前の口の悪さをついでんだよ!!このボケ!!」
「「いい加減にしなさーい!!」」
ウチの母と杏が声を揃えて怒る。
俺と親父は渋々、部屋に戻て眠りについた。
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