101号室 原田 英明

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「は?」 「面白そうだからだって」 「他人の生活を監視して楽しむんですか?」 「馬鹿野郎、それじゃストーカーとか変態の仲間入りじゃねーか」 「違うんですか?」 「違う、断じて違うあんな人種と同じにするなよ」 「ふーん」 「聞いといてそりゃないだろ、この際ハッキリ言ってやるよ可愛い女をストーカーするならまだしもお前は男だし、かっこいいわけでもない。しかも金も無いし、頭も悪そうだ。短足だしな」 「初対面の人間にそこまで言われたくないです」 「俺の友達が言うには地球に生まれた時点で初対面じゃないそうだ」 「どこの博愛主義の聖人ですか、人類皆兄弟ですか?」 「いや、あの人にそんな考えないよ、自己中の手本みたいな男だからな」
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