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「まさかのあれが海さんか…サメが好きとは書いていたけど…ここまでだとは…」
俺は次の日に必ず海さんを見つけれる自信があった。
理由は簡単だ、
恐らくいる所は…
ジンベエザメが見える水槽の前。
次の日、開館時間から2時間ほど遅れて館内に入っていく。
九王さんは知り合いに会って来るとかで来なかった。
天とヒロ君は見る物を決めていたらしく、真っ先にそこに向かう。そこにやはり、予想通り海さんが立っていた。
昨日とほとんど同じ、違うのは色だけの格好で見上げるようにして立っていた。
天とヒロ君はそこの横に立つようにして騒いでいる。
少し離れた所から遠慮気味に声をかけてみる。
「海さん?」
「…………」
聞こえていないのか全く反応が無い。
「う~み~さん?」
「………………」
やはり反応が無い。
「あ、後ろにシュモクザメ!!」
反応が無かったため軽い冗談のつもりで言ったがこの発言に恐ろしい位反応して振り向く。
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