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正確には探す…ではなかった。嫌でも分かる。
騒がしい所にやっぱり海さん。
しかも海さん、体の使い方が尋常なくらい上手い。
人混みの中を水のように抜けていく。
教えて貰ったのか天とヒロ君はそれについていく。
九王さんは相変わらずの海さんの格好に苦笑いしながら後を追いかける。
俺達もその後を追いかけるが、海さん達は恐ろしくはやい。
あっという間に離された。
すると九王さんがしばらく追いかけていたが急に立ち止まり向きを変えて歩き始めた。
「九王さん?どこに行くんですか?」
「あの子の移動ルートの規則が見えて来たから、ルート上に待機する」
「え?規則があるんですか?」
「よくよく考えたら簡単だったよ…ま、あんな格好してるしな…」
「……?どういう「さて、ここだ」
「ここって…」
「ジンベエザメの水槽のまえだ」
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