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奈良は杏ちゃんが単に自分が住みたいんじゃない事がわかった。
それに気付かない鈍感な彼氏はファミレスの出口へ歩いていく。
ふと、横を見ると九王さんがヒロ君に小声で何かを言った。
ヒロ君は大きく頷き英明君を追いかけて行く。
「ヒロ君?」
不思議そうに見ている杏ちゃんをよそに九王さんに小声で聞いてみた。
「九王さん、ヒロ君に何言ったんすか?」
「まぁ、見てろ。ヒロがあいつ連れて帰ってくるから」
九王さんは不敵な笑みを見せて黙りこんだ。
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