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帰っている最中にヒロ君が喋りかけてきた。慣れてきたのかと嬉しく思う。小さい子に好かれるのは悪くない。
「ねぇ?いつ隣のお部屋にくるの?」
「ん?ま、まだ決まってないよ、他にもいいとこがあるかも知れないしね」
「え?来ないの?お隣に来たら遊びに行こうと思ったのに。杏ねぇちゃん優しそうだったし」
泣きそうな顔で服の袖をまた引っ張り言ってくる。
いやいや、反則だってこんなかわいい顔で見られたら断れないじゃん。
「う、うん決まってないけど、行けたらイイなって思ってるよ?」
本当に思ってるのか?と聞きたくなる答えだったが、ヒロ君は笑顔になりまた喋り初めた。
「本当に?やったぁ!」
無邪気に笑う顔をみて嬉しくなる。
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