少年X

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「は~…何か居るんだな?…訳ありの訳が登場って所か…」 押入れのある部屋へ玄関から向かう。 ホームレスだろうが、ネコだろうが、ワニだろうが追い出してやる。 気合をいれ部屋のドアを勢いよく開ける。 中には… 子供が一人驚いた表情でこちらをみていた。 俺とその子は十分ほど見つめ合う。 見た目は5歳程の男の子 黒いショートヘアーに大きい目 黒に黄色の文字の入ったTシャツ下はジーンズを履いていた。 が、足まで見て俺は危うく気絶しかける。 足が無いのだ。 ゴッソリ無い訳ではない。 単純にひざ辺りから薄くなっている。 これは、あれだ… オバケ、幽霊と呼ばれる類の奴… 無くなりそうな意識を引っ張り戻し大家の部屋に足を進めた。
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