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「やあ、ヒデ君いらっしゃい」
奈良さんは俺を待ってましたとばかりに出てきた。
ちょうど、その時に杏がマンションへやって来て一緒に奈良さんの部屋に入る。
「で、どうしたんだい?」
「分かってて聞いてますよね」
「そりゃ…大家だからね」
「生き物なら何とか許容範囲でしたよ、追い払うつもりでしたし。部屋に何かある、それも直したり捨てたりしてどうにかしました。けど…」
「幽霊は、どうしたらいいか分からない?」
奈良さんはニヤニヤしながら聞いてくる。
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