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部屋の鍵をあけ中に入るが異様に静かだ…
そーっとリビングの前で止まり中を伺う。
二人は奈良さんに聞いていた通り、向かい合って正座しているしかも無言で、だ。
いや、本当に…
何か怖い…
何をしているのだろう…
心なしか天の目には涙が浮かんでいるし、杏の顔は怒っている。
何かしたのかな?
恐る恐るドアを開け入ると、二人が俺を見て顔が一瞬緩むが
杏はすぐに顔を引き締めて、
「ヒデ君そこに正座」
と天の横を指差す。
ゆっくり杏の顔色を伺いながら座る。
さっき笑ったから俺のせいじゃない?でも、俺も座らされたし…
じゃあ、俺も関係してる?
何かしたっけ?
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