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「行儀が悪いのに気が付かなかったの?」
「………」
「返事が無いって事は気が付いてたんだ…言わなかったの?」
「えっと、言う必要無いかな~ってね…やっぱ言っとか無いとダメだよね?」
本日いい加減聞き飽きてきた、ため息四回目。
「当たり前だよね?普通教えるよね?家族なんだからそういう所ちゃんとし無いとダメだよね?」
「は、は、はい、はい、そうですその通りです」
「何かしたか聞いたよね?何もして無いよ?してなさ過ぎだよ?それでも大人?」
「いや、すいません、大人です。一応…」
「天君、お箸も使えないし、いただきます。すら言わなかったよ?」
「………」
「その辺ちゃんと教えないとダメだよね?」
その時、横の壁から九王さんとヒロ君の声がする。
「「いただきます!!!」」
杏はそれを聞いて嬉しそうに微笑む。
「ほらね?あの九王さんですらちゃんと言うんだよ?ちゃんと言わないとダメでしょ?」
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