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次の日ゴミを出していると九王さんとヒロ君がゴミを出しにやって来た。
俺をみるなり九王さんは吹き出す。
「ぶぶっ…スマン、昨日は大変だったな」
「おはようございます。昨日の大きな挨拶のわりに今日は挨拶ができてないですよ九王さん」
「おぉ、スマンスマンワザとって気付いていたか」
いや、結局挨拶しないのかよ…
「そりゃあ、九王さんの性格考えたら分かりますよ」
「あんまり楽しそうにはしゃいでいたからな」
「楽しくないっす、天なんか半泣きっすよ?」
「天坊が泣くとポルターガイスト現象がおきそうだな」
「その冗談笑えないんでやめてください」
「ま、何にせよお前らの将来が見える日だったよ」
「将来?」
「尻に敷かれるダンナと英才教育好きの奥さんだ」
「…………」
俺は否定できず、笑いながら去って行く九王さんを眺めることしかできなかった。
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