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「そんな事ないって…ほら、あの町で不良に絡まれた時とか」
「そのガタイで絡まれるんですか」
「絡まれたのは僕だよヒデ君、その後九王さんが来たんだ。でも九王さん、あれは話し合いと言うよりは不良の子達が九王さんにビビって逃げたじゃないっすか。九王さんが言った事、俺の友達に何やってんだだけじゃなかったですっけ。」
「じゃあ、あの電車の中の酔っ払いはどうだ？」
「あぁ、説教し過ぎて降り損ねて大変だったやつ…アレも九王さんが一方的に喋って相手に口挟ませないようにしてたじゃないですか。話し合いではないですよ」
「文句の多い奴だ、結果暴力なしで解決してるじゃないか」
「もう、いいですってどのみちうちの親父は頑固で高知市内で有名な位ですから。話が通じないです」
「ほう、お前高知県出身か、ぜよとか言うのか？」
「いつの時代の話ですか、今使ってる人いたら天然記念物ですよ」
「話が逸れたけど、何の話だったっけ？」
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