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「ま、予想通りだと思ってくれていいよ。ちゃんと話そうか?」
「お願いします」
「ヒデ君は、この町の○○の事件の事しってる?」
「えぇ、当時話題になった事件ですよね。どこかの夫婦が暴漢に襲われて山に埋められて発見に1年位かかった事件だったはず…」
「あの夫婦の子供が天君だ、天君は当時ヒロ君と同じ位の年で、親はすぐに帰ってくると言って家から出て行っていたらしい。でも、いつまでも帰って来ない、天君のその頃住んでる部屋の周りの部屋はまだ住人が入っていなくてあの子は一人で餓死してしまったんだ。さらに、帰って来なかった事を自分が捨てられたからと思っていると思うよ」
「なんで、天はここに居るんですか?」
「僕が見つけた時に事情が分かって残念に思えてね、この部屋に連れて来たんだ」
「……………」
想像以上の深い傷をおっている天の事をしりあそこまで頑なに止める理由が分かった気がする。
「ありがとう御座います」
そう言うと、俺は席をたった。
「どうするか決めたのかい?」
「はい」
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