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「ひっく…ひっく…」
天はずっと泣いていた。
杏が天に近づいていく。慰めるのかと思っていたのだが、杏は天の頬を思いっきりはたいた。
パァン！！！！
「天！！泣く前にやる事があるでしょう？私は何も無かったから、いいけど…」
「…ヒック…ご…めん…なさい……ヒデにいちゃん…ごめ…ん…なさ…い」
「あぁ、もういいよ。大丈夫、それよりも杏の方に謝っといて、俺が駆けつけたから良かったけど怖い思いをしたのは杏なんだ」
「…杏ねぇ…ちゃん…ごめ…んなさ…い」
「うん、いいよ。代わりに何であんなに怒ったか聞かせて？私なんかしたかな？」
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