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「誰が皆大好きなんですか、俺はまさかここまで来るとは思ってなかった分かなりウンザリして来ましたよ」
「ひどい言いようだな、ほら龍馬を見に来たんだよ。ヒロ、天、高知城行くぞ」
「見に来るなら調べてから来るべきだと思うんですけど?龍馬見るなら桂浜にでも行ってください。運転手に聞いたら分かりますから」
「いや、知らない土地で声をかけるのは結構怖いんだぞ。いきなり詐欺にかけられたりな。だから…
……ヒロ、何だっけ?」
「お隣さんだし、少しヒデさんの両親に挨拶をしとこうかな?…だよ」
「そうそう、お隣さんダカラ挨拶をしとこうとな」
「それが目的ですよね?嘘がバレバレですよ、さっきは龍馬を見に来たって言いましたけど、その前は親戚に不幸が…って言ってましたよね?」
「細かい事は気にするなよ、そんな昔の事掘り返しても仕方ないだろ?過去を振り返る男はかっこ悪いぞ」
「ほんの、1分、2分前です。」
「過去は、過去だ」
「………」
「九王さん達はホテルとかとったんですか?私はヒデ君の家に泊まりますけど…予定では」
「それがな、ホテルはどこもいっぱいでな~今日は野宿かも知れないんだ」
「九王おじさん!?今日野宿なの?僕、喘息持ちだからしんどくなるよ…」
「大丈夫か?可哀想に、誰か泊めてくれるお隣さんの実家がないかなぁ…」
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