77人が本棚に入れています
本棚に追加
/185ページ
「母さん…今来なくても」
田舎の怖い所は情報網が凄い事とこの見境のない行動力だ。
「あらあらあら、人が沢山どうしたが?うちの英明がお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそ。お隣の九王とヒロです」
「あらあらあらあら、こんな頼もしくてガッチリとしたお隣さんがおるがかえ、これは安心やねぇ。そこの子は?」
「えっと、その「その子は、訳あって英明君が一緒に住んでる天という子ですわ」
誤魔化す前に先に九王さんが言ってしまう。
「へ~、そうかえ。そちらの可愛らしいお嬢さんは?」
「えっと、ヒデ君とお付き合いさせて貰ってます。橘 杏です。今日はえっと、挨拶をしにこらせて頂きました」
「まあまあまあまあまあ、可愛らしくて礼儀正しい、素敵なお嬢さんねぇ、そのオレンジの髪がよく似合う快活そうな人ね。英明なんかでええがかえ?」
「はい、ヒデ君がいいんです」
「あらあらあらあら、愛されちゃって…英明、大切にしなさいよ?そうそう、うちにくるのよね?」
「あぁ、親父に紹介しないかんきね。今日行くつもりやった。」
「九王さん達はどこか予約とってらっしゃいます?」
最初のコメントを投稿しよう!