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「いえ、まだとってなくて…」
「あらあらあらあらあら、じゃあウチにくるといいわぁ。いっぱいの方が楽しいきね。今日はご馳走やねぇ…」
「お言葉に甘えさせて頂きます。丁度、ヒロが喘息持ちで心配だったんですわ」
「まあ、優しい…ヒロ君、天君、何が食べたいかねぇ。なんでもつくちゃおきね。買い出しに行くきついてきいや。私と選ぼう。杏ちゃん手伝って貰える?」
「はい」
「僕、カレー味が食べたい」
「ヒロは……鰹のたたきが食べたい」
「ヒロ君分かっちゅうね~高知に来たら鰹のたたきやきね。分かった。おばちゃん腕をふるって作っちゃおきね」
俺の事を忘れてどんどん話が進んでいく。
ヒロ君と天と杏はついて行ってしまった。
「なかなか、話の分かるお母さんだな。交際も簡単に認めてもらえたじゃねぇか。来た意味がねぇな」
「……もう、ついてきたこと隠すつもりもありませんね。」
「あぁ?何が?」
「はぁ…なんでもないです」
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