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昔からいるがやはり慣れるものではない。
杏も髪は染めているが、可愛げがある。
が、あの子達はなんというか反骨精神の塊みたいな、反抗期の象徴みたいな気がして苦手である。
不良達はたむろして大声で喋っている。
九王さんが心底嫌そうな顔をしてヒロ君と天も大人しくなってしまった。
まあ、もうすぐつくし…大丈夫だろう
が、不良達はタバコを吸い始めた。喘息持ちのヒロ君にはキツイはずだ。
「ごほっ、ごほっ」
案の定ヒロ君は咳こみはじめた。
普通ならここでやめるべきなのだが、不良はさらに
「ゴホゴホうるせぇよ、ガキ」
と、暴言を吐く始末だ。
俺の後ろにいた鬼が鬼神に変わっているのを知らずに…
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