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九王さんは不良達の近くまで歩いていく。
「なんだよおっさん。うぜえんだ…」
不良はいい終わる前に九王さんに胸ぐらを掴まれ体ごと持ち上がる。三人組だったが、一人はビビってしまいすくんでいる。
もう一人が果敢に挑んだが、頭を掴まれその不良も持ち上げられ投げられる。
九王さんはそのまま説教を始めた。
「お前ら未成年だろうが、何タバコ吸ってやがる。まあ、お前らが体が悪くなっていっちまうのはかまわねぇよだがな「九王さん、ついたわよぉ。天君、ヒロ君、杏ちゃん、先におりようかねぇ」
母はこの事態を慌てずに見ている。そう慣れるのは親父がこれ以上にこのような事態を引き起こすからだろう。
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