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9月7日、月曜日、朝9時ちょっと前。
9時から実習開始ということで、早めに行こうと思ってむしろ早く着き過ぎてしまったわたし。
そばのコンビニで30分ほど時間をつぶし、そろそろ良いだろうかと、実習先のデイサービスセンターのチャイムを鳴らしました。
ピンポーン……
ドキドキ、ドキドキ……。
けっこう緊張しいのわたしは、この日も心臓がバクバクしていました。
「はーい」
現れたのは、40代の女の職員さん、Yさん。
「あ、あの……今日から実習でお世話になる椿です。よろしくお願いします」
「あぁ、実習生の子ね」
とりあえず何とか笑顔で挨拶することに成功。
良かったぁと密かに喜んでいたら、Yさんが大声で叫びました。
「ショウくーん! 実習生来たよ!!」
ショウくんと呼ばれた彼は、「はーい」と返事をした後、すぐに現れました。
「とりあえず中に入りなー」と言われ、まだ自分が玄関先に突っ立ったままだと気づいたわたし。
ガチガチに緊張したまま中に入りました。
「こんにちは、生活相談員の佐々木祥太です」
「○○大学の椿です。よろしくお願いします」
その人と交わした、最初の会話でした。
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