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「…そう言えば、近いうちにうちの部署に本部からお偉いさんが来るそうですよー」
目の前の美央は、肉団子を半分に切りながらそう言った。
お昼時の食堂は相変わらずの人の多さだ。
今日は一般の人にも食堂を開放する日で、いつも以上に混雑している。
「……へぇ」
「興味ないんですか?」
「うん。
それより明日は何食べようかなーって感じ」
「ふふっ、陽菜ちゃんらしいです」
まぁ誰が来てもアタシの日常に変わりはない。
それより明日のランチを考える方が楽しい、とアタシは思う。
相変わらず肉団子は美味しいし……そうやって幸せ感じれるだけ、アタシはまだ完全に捻くれてはいないのかも。
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