非凡とは突然に・・・

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「では、まずあなたの名前を聞かせてください」 「・・・ソキウスだ」 ソキウス?どこの国の名前だ? 「出身は?」 「ロマニエ皇国第二住居地」 どこなんだよそこ。 「お前わざと言ってないか?」 「私も騎士だ、嘘は言わない」 いや、その言葉自体がが嘘にしか聞こえないのだが。 横で携帯で調べていたショウタに目を向ける。 ショウタは首を横に振るだけだった。 インターネットにも掲載されていないとなるとよほどの嘘を言っているのか、よほどのマニアックなものなのか・・・ 「どうやってこの部屋に入ってきたの?」 ショウタが聞いた。扉が開く音もしなかったし、窓から入ってきたわけでもない。 「それが私もわからないのだ。魔王の城に入った瞬間に地面が揺れて、次に気づいた時にはここに立っていたんだ」
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