ハジマリ

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「くっそー、何故俺には女ができない!」 そういって俺の部屋で近所の迷惑も考えずに叫ぶ友人。 名前はアキラ。 四六時中女の子のことを考えているのかと思えるほどの女好きだが可哀想なことに、誰からも相手にされていない。 様子はそこそこ悪くないのだが、やはりこの性格のせいで近寄り難いのだと思う。 しかも自覚がない。 「考える間もなく、お前の性格のせいだ」 「俺の性格のどこが悪いんだ」 そう言って俺に突っかかる。 「そういう肉食系なところがいけないんだよ」 「そうそう、そのがっつくところが、気持ち悪がられるんだって」 そう応えるのは俺たちの高校一可愛いと賞賛されるほどの童顔少年、ショウタである。 学校内では愛玩動物の様に皆から愛でられていて、一部では偏った愛もあったりなかったり・・・
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