非凡とは突然に・・・

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素早い斬撃が空を切る音が聞こえた。 こんなに狭い部屋だったが俺は間一髪その一撃を避けた。 代わりに床に敷いていた絨毯が取り返しのつかないほど裂けた。 「ショウタ!?お前一体なに言っての!」 「いやあ、何かの演技かなと思ってノッてみたんだけどダメだったかな?」 「ダメに決まってんだろ!?」 ショウタのノリのせいで犠牲になった絨毯。すまない。そしてありがとう。 「何をゴチャゴチャと。さっさと闘え!」 そう言ってまた、剣を振り上げた。 さようなら、俺! お前らも早くこっちの世界に来いよ。 そう思った瞬間だった。 いつのまにか青年の後ろに回り込んでいたアキラは、青年の足を払った。 青年は床に倒れ、剣は更に絨毯を痛めつけた。 「確保!!」 その一言にはっとした俺たちは青年を取り押さえ一命を取り留めたのであった。 絨毯は無惨なまでに引き裂かれていた。
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