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「で、いったい全体何なんだ?ってかお前は誰なんだ?」
アキラがイラつきながら問いただす。
「今更名乗る必要もない。殺せ!」
青年はガムテープで手と足を縛られたまま、そうつぶやいた。
「そう言われても僕たちは君に殺意はないし、殺す理由もないからね」
ショウタはおもむろに剣を手に取ろうとしたが、あまりの重たさに持ち上げることすら精一杯だった。
それもそのはず、150センチを超える長剣ともなれば相当な筋力が必要になる。
やっぱりゲームみたいにはいかないかと呟き、剣を置いた。
それにしても、もし俺たちを殺しにきたのであればどう考えてもこの武器の選択は間違っている。
まして、拳銃などが主流のこの時代に何故この様な時代遅れな武器を使っているのだろうか。
「事情を話してくれ。まずはそこからだ」
「断る!」
そう強く言い放ち、いいから早く殺せと呟いた。
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