いきなりのハッピーエンド!

2/17
19人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
賑やかな繁華街から少し離れたところにとある学校がある。 広大な敷地に森林が沢山ありその中に校舎がそびえ立つ。 地元では少しばかり有名な学校。 都会のオアシス的な雰囲気である。 ーー波月高校(はづきこうこう)・1年A組ーー 「こらぁぁぁ! 菜唯人(ないと)ぉぉぉ!」 のんびりまったりとした穏やかな昼休みに突如、教室内に甲高い少女の怒鳴り声が響き渡った。 「うるさい。 普通に呼べ」 パンを食べながら『菜唯人』と呼ばれた少年は少女を見る。 あくまでも冷静である。 少年の名は結城 菜唯人(ゆうき ないと)。 地毛が金に近い茶髪で目、鼻、口がくっきりとしていてしっかりとした凜とした顔立ちのいわゆる『美少年』である。 一年にして何故かバスケット部のレギュラーを勤める校内では有名人。 そして学年首席で全国模試は必ず10位以内に入る天才児。 スポーツ万能で頭脳明晰。 そして極めつけには『イケメン』。 皆からは一目置かれている。 まさに『ナイト』である。 さぞやモテるであろうと思われているがおっとどっこい、残念?な事に性格に少々難癖があるのだ。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!