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ーー結城家in菜唯人の部屋ーー
予定通り野郎三人は集まっていた。
「よし。
皆集まったな。
作戦会議だ」
何故か仕切る菜唯人。
そして、超ノリノリである。
「(作戦……?
何か大きな話になってる気がするんだが……)」
菜唯人の気迫?にさすがの漣も圧倒される。
「関山、菜唯人。
何かいい立案あるか?」
大志は菜唯人と漣を交互に見た。
「ノープラン」
左右に首を振り菜唯人は答える。
「あったら苦労しないぜ」
大志の言葉に漣はため息をついた。
「ふむ。
だろうと思った。
そこで俺からの提案がある」
腕組みをしながら大志は真面目な顔をする。
「ほう。
(大丈夫なのか?)」
不安げな顔で菜唯人は大志をみる。
「是非に」
菜唯人とは違って漣は目を輝かせ期待の眼差しで大志をみる。
「朱菜の性格上、菜唯人がいきなり行っても門前払いだ。
俺がやんわりと声かけて突入だ。
いいな?」
自信たっぷりに大志は言う。
「らじゃ!」
大志の発言に漣は見事に乗っかった。
「(何か話が変な方向に傾いてきているんだが……)」
大志と漣の態度に菜唯人は若干?の不安を抱いた。
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