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「よっす!」
さりげなく女装した漣が入場。
そしてポーズを決める。
「『よっす!』じゃねぇよ!」
菜唯人は思わずつっこむ。
「最低っ!
浮気相手を見せ付けに来たの!?」
朱菜の怒りのボルテージはヒートアップする。
完璧に誤解されている。
「ほら、ややこしくなった」
状況が妙な事になり、大志は眉を潜めた。
「すまそ」
舌をペロリと出して漣は謝る。
「よく見てみぃ」
ズイズイッと菜唯人は朱菜の前に漣を押しやった。
「……。
漣くん!?」
じっくり見て朱菜は漸く漣だと気付いた。
「正解」
頭をポリポリかいて菜唯人はため息をついた。
「きゃはっ!」
漣はわざと可愛子ぶりっ子する。
「いや、『きゃはっ!』じゃねぇし……」
冷静につっこむ菜唯人。
「(関山のボケっぷりと菜唯人のツッコミ。
きてるな、コレ)」
菜唯人と漣のやり取りを見て大志は色んな意味で感心している。
「妙な格好して何してるの?」
マジマジと漣を見ながら朱菜は尋ねた。
「俺さ、『めいどかふぇwithめんじゅ』ってとこでバイトしてんの。
……で、コレ衣装」
ヒラヒラのゴスロリ衣装を見せながら漣は言う。
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