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「……騒がせて悪かったな。
じゃあな」
チラッと二人に視線をやり菜唯人は漣と共に帰って行った。
「(関山、あの格好で帰るんだ……)」
大志は若干心配に思った。
「お兄ちゃん」
二人が去ったのを確認し朱菜は大志に離しかけた。
「ん?」
大志は朱菜の言葉に耳を傾ける。
「……今度から確認してね」
苦笑いしながら朱菜は言う。
「あぁ。
すまなかった」
申し訳なさそうに大志は頭をかいた。
「ま、いいか」
ふぅっと大きく息を吐き、朱菜はベットに腰掛けた。
そして二人はすっかり日が沈んだ窓の外をなんとなく見つめた。
ーーミッションコンプリート?……かなーー
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