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「話そらしやがった……。
漣くんがどこに……って、いたし。
何で女装してるのかしら……」
朱菜は菜唯人の視線の先を見た。
そこには黒髪でロングのウィッグをつけ、ヒラヒラのピンクワンピースを着た漣がいた。
しかもメイクまでしている……。
もう、女の子にしか見えない。
「あ、お二人さん奇遇だね~」
二人に気付き漣はお尻をプリプリ振りながら近づいてきた。
「漣くん、珠緒へのプレゼント?」
ニヤニヤしながら朱菜は尋ねた。
「まぁね」
顔を赤らめ蓮は答える。
「わざわざそんな格好でか?」
蓮の完璧?な女装を見ながら菜唯人は言う。
「お、男が一人でこんなとこ恥ずかしいじゃないか」
しどろもどろに蓮は弁解する。
「とうとうそっち方面に目覚めたのかと思ったぜ」
蓮の言葉を聞いて菜唯人は内心ホッとした。
「イケてるだろ?」
蓮は可愛らしくクルリと回ってみせた。
「やっぱり目覚めたのか?」
蓮の行動を菜唯人は疑問に思っている。
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