今日の夕食は?デス!!

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「ついたぁ~♪ここがじいさんの家だ。」 悟が連れていかれた省吾のじいさんの家はコウモリが飛び交い、枯れ木に囲まれたまるで廃墟の洋館を改築した様な雰囲気を醸し出していた。 「…わりぃ…腹が痛くなってきた。 帰るわ…」 気味が悪くなり悟は後ろを向くとこそこそと帰ろうとしたのだが、省吾にあっさりと捕まり中に引っ張られていく。 「大丈夫だから! 中は普通だからさ。」 「いやっ!絶対でるだろ!! お前の家!」 「正確にはじいさんの家だが出ないからっ! つうか失礼だろっ!」 省吾がジタバタと抵抗する悟を引きずりながら家へ入る。 すると中から茶色いちゃんちゃんこをきた髪のない年寄りが… 「ただいまぁ~♪」 「お帰り。省吾や。」 「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!? こなきじじい!?」 顔面蒼白で涙すら浮かべる悟に、省吾は怪訝な表情を浮かべ言った。 「うちのじいさんなんだけど…」 「ぎゃー!!省吾のじいさんが… ゑ…省吾のじいさん?」 わめき散らしていた悟であったが落ち着いて良く見てみると省吾のじいさんはこなきじじいに似た普通のじいさんで、館内も外から見た感じと違いごく普通のフローリングであった。 「ふむ…そんなにワシ…こなきじじいに似とるかのう…」 何処からともなく鏡を取り出し自分の顔を見つめるじいさん。 気にさわったかと思い悟は慌てて頭を下げる。 「ご免なさい!! ご免なさい!!」 だがじいさんは高笑いをし快く許してくれた。 「気にせんでもよい! 妖怪は日本の悪魔じゃ! おぉ!?そうじゃ! 次は妖怪について研究してみようかのぅ!」 なんて気のよいじいさんだ! 悟は安心しほっとすると今までの一連を笑ってごまかした。 「まぁ!いいか。 悟っ。 気を付けろよ。」 「はぁ?。 あぁ…ごめんな省吾。 お前の大好きなじいさんをこなきじじい扱いして…」 「いや…それはいいんだが… うちのじいさん。 あぁ見えてかなりの悪戯好きなんだ。」 省吾はとても真剣な表情で悟に言う。 悪戯好き?そうは見えないが… 見た目相当人の良さそうなじいさんだ。 その外見だけなら誰もが疑わないだろう。 だがこの後悟に更なる悲劇が襲う。 「まぁ悟さんや。 お上がりなさい。」 「ではお邪魔します」 悟は玄関に靴を脱ぐと揃え廊下に足を置いたそのときである。 「ゴフッ!?」 悟は廊下に足を滑らせ背中から派手に転んでしまった。
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