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「続いて、魔術と妖術の違いです」
魔術は西国から広まった人間自身の体内に宿る【魔力】というものを使う術。適性がなければ扱えないらしく、私は何度練習しても使えなかった。適性検査をやっても、全属性に適性がないと断言され、途方にくれたこともある。
魔術には法陣魔術と詠唱魔術があり、法陣は自身の魔力を高める魔法陣を描き発動させる魔術。詠唱は言霊と呼ばれる呪文を使い発動させる魔術だ。
属性は地、水、火、風。水は火に強く、火は風に強く、風は地に強く、地は水に強いという相剋関係を持っている。悪鬼にも一応属性があり、弱点をつくことにより有利に戦闘を進められるらしい。
対して妖術とは東国でから伝わった魔術であり、様々な紋様が描かれた札を組み合わせることで発動する術。櫻庭教官がよく使っているのを見る。
原則として動詞用の札と名詞用の札があり、それを組み合わせなければ発動しない。
妖術を発動させる時に動詞用と名詞用の札の数を1:1に揃えるのだが、妖術を操る能力が高い者なら札の枚数を偏らせることで力を強くすることができる。
もちろん、札の枚数にが多ければ多いほど術は強くなるが、それに伴い扱うリスクも上がる。
妖術は適性がなくてもある程度使えるため、魔術が使えなくても使用することが可能らしく、私にも使える術が数個ある。
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