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「普通に、暇だな」
光明高校2ーC、藤宮 蛍(ふじみやけい)はつぶやいた。
「何~?蛍。1人言にしては大きいよ?声」
友人の玄沢 疾風(くろさわはやて)はそう言いながら葡萄の飴を蛍に渡す。
疾風は、極度の甘党だ。
「五月蠅いな。暇なものは暇なんだよ!ってか俺蜜柑の飴のが好きだし!」
「小説でも読んでれば?蜜柑味は昨日食べちゃった(笑」
昼休み、この教室には蛍と疾風しかいない。
購買や食堂でほとんどが食べるからだ。
シャラン、シャラン・・・
そんな音が廊下から聞こえてきた。
1部の残ってる生徒が、廊下でざわざわしている。
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