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12時すぎだろうか。携帯に着信。さっき登録したEの文字。
もしもし。
終ったよ。やっぱり今日もひまだった。そっちは?
俺は開けてない...
ダメだよぉ~。
怒られた。
大丈夫?行ける?
うん。大丈夫。どうすればいい?
迎えに行くわ。
俺は車を出し迎えに行く。
お疲れ様。
おう。お疲れ。ヒマだなぁ~。
開けてないんでしょ。
そうだった。
他愛ない話をしながら車を走らせる。
車を止めた俺は
ラーメン行く前に軽く飲まない?
イイよ。じゃあ行こっ。
Eは腕を組んで来た。
ビックリしたが大人だなぁと思い俺も平静を装った。
店に入り乾杯。
芋焼酎?
凄いなぁ俺は匂いでダメだわ。
元カレがこればっかだったから慣れちゃた。
そっか。
そして軽くツマミを食べながらかEの話を聞いていた。
正直ビックリした。
日常的に暴力を振るわれていた事。束縛が酷かった事。
Eの店のお客ですら無視する様にさせられてた事。
正直引いた...
でも俺はバカだなぁ~
ずっとバカにして笑ってた。
私がおかしかったの。
笑いながら話すEに少し胸がチクリとした。
何故か俺も自分の事話し始めていた。自暴自棄になってた話。
遊び人になって最低な人間になってた話。
Eと俺はお互いの事話してた。
お互い大変だったね。
Eはそう言って今度は二人ともきっといい事あるよ。
そう言って笑った。
時間が下がり帰り支度を終え
じゃあそろそろ帰ろっか。
そう言った俺に会計は私がイヤ俺が少し押し問答したあと俺が誘ったんだから俺が払う。
やっと納得してくれた。
私の方がお姉さんなのにぃ~
気にするなよ。
じゃあ今度は私が出すね。
ん?今度?
俺は平静を装いつつ、だな。
一言呟いた。
Eを家に送り、じゃあね。
今日はありがとう。
おう。またな。
家路に着いた。
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