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――そう。
私は実の兄と、そんな関係だ。
兄妹の様な、恋人の様な、少しだけ危なっかしい関係。
雪兄は、毎日私に「愛してる」と囁き、抱き締め、キスをしてくる。
両親の記憶が殆んど無い私にとって、そんな雪兄の優しさが、何よりも大好きだった。
だから彼氏なんか出来たことは無いし、体が弱いせいで学校だって殆んどど行かなかったものだから
私の限られた世界では、雪兄が誰よりも大切でかけがえのない存在になっている。
そんな私にとって、窓から見える楽しそうな風景は憧れで、新鮮で
そして、千堂くんを見かけてからというもの、日常の景色は今まで以上に鮮やかになったような
そんな気がしていた。
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