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「ここで泣いちゃダメだよ、椿。
なんたって、これはまだお仕置きの序盤なんだから」
「え?」
「それ以上泣かれると興奮しちゃうから……」
言いながら、千堂くんは私のカーディガンを脱がせ、スカートのホックに手をやった。
「せっ……千堂くんっ!?」
「あの子の制服を脱がせたところまで聞いてた?」
自分のセクハラ行為を誤魔化すように訊ねてきたけど、私は何も言えず俯いた。
そして私は、ひたすら彼の行為を遮る。
「僕を焦らしてるつもり?
早くその手を退けてよ」
「やめてっ」
千堂くんが何をしたいのか、全く予想が出来ない。
彼は、人の意表をつくのが上手いんだと思う。
いつもそうだ。
何をしでかすか、分かったものじゃない。
すると案の定、私が予測すらしていなかった言葉が、千堂くんの口から放たれてしまう。
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