第2章【制服遊び】

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「さぁ椿、覚悟してもらおうか。 なんたってこれから、椿にコスプレしてもらうんだから」 ―――いま、なんて…? もはや、声も出ない。 まさか、まさかまさかこんな冗談を言われるだなんて。 けれど、満面の笑みの千堂くんは、瞳だけに脅迫するような威圧感を湛えて言う。 「まさか、僕の言う事が冗談だなんて、思ってないよね?」 凍りつく私を差し置いて、彼が背後から取り出したのは 千堂くんと一緒に歩いていた彼女が着ていたのと、全く同じセーラー服だった。 「これを着てもらうね」 「え?これって」 「椿に着せるために、さっき立花さんから借りた」 ――と、いうことは、要するに私がさっき聞いていたのは、彼女がこの制服を貸す過程の会話だったという訳で、、、 いや、でもでも、脱いでもらったって事は…… 「その、立花さんってコの下着姿を見――」 「見てません。そんなことが気になってるの? 立花さんには、ちゃんと浴室で着替えてもらったよ。 なんたって僕は紳士だからね」 「その紳士が、私の服を勝手に脱がすの?」 安堵の思いから、私の涙はピタリと止まっていた。 冷静に突っ込む余裕まである。 ――私、単純な人間かも。
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