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「細かい事言ってないで、さっさと脱ぐ!
そしたら、泣かせたお詫びに体中にキスしてあげるから」
「それ、お詫びになってないっ!
そもそも、なんで制服着なきゃいけないの!?」
「ほらほら、立花さんが待ってるんだから早くして」
「……待ってるって、、、なんで待ってるの!?」
「制服借りる代わりに椿を紹介する約束しちゃったからさー。
ほら、急がないと立花さんに迷惑が掛かるよ?」
勝手な理由で強制的に急かされた私は、千堂くんを軽く突き飛ばして、いそいそとカーディガンを着直す。
「千堂くんのバカっ!
こんなの着れるわけ無いってばっ」
そう反発した事に不服なのか、彼は一瞬、不満な表情を浮かべ
けれどすぐに何かを思いついた様で、悪戯にニヤつき始める。
「縛られて、無理矢理僕に着替えさせて欲しいの?」
衝撃の発言に、私は渋々言いなりになるしかなかった。
「いい子だね。
素直に着替えてくれるなら、後ろ向いててあげるよ」
どうやら部屋を出ていってくれる気遣いは持ち合わせていないらしい。
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