第2章【制服遊び】

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枯れ木がカサカサと乾いた音を立てている。 冷たい匂いと、真っ白い空。 そんな中で、彼女は千堂くんの部屋の前に立ち、ニコニコと笑みを浮かべていた。 「あ。終わったんですね」 彼女……立花さんは、幼い顔立ちの割には大人っぽい私服を着こなし 時折、風に揺れるセミロングの巻髪を、そっと押さえてちょこんと立っている。 それが人形を思わせて、可愛らしいコだと改めて思った。 「立花、さん、ですよね。 待たせちゃったみたいで、御免なさい」 「いえいえ。 千堂くんが狙っているという椿さんを一目見たくて、勝手に待っていただけですので」 制服姿の私に対しても、彼女は落ち着いて接してくれる。 まるで、私より大人びているようにも感じてしまう。 「どぉ?椿、可愛いでしょ?」 「はい!さすがは千堂くんです。 とても可愛らしくて、年上とは思えません!」 そんな2人の会話に照れながらも、私は、ずっと引っ掛かっていたことを彼女に訊ねた。 「あのー…まだ授業中なのに、制服借りちゃって良かったんでしょうか?」
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