第2章【制服遊び】

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「大丈夫、椿の心配には及ばないよ」 千堂くんは、ニッコリとわざとらしい笑顔を見せつけてくる。 「ウチのクラスの担任って適当でさ、帰りのホームルームにチラッと顔出せば出席扱いしてくれるから安心してよ。 それに、文化祭の準備でホームルームもすぐ終わるはずだし」 ――そうか、文化祭。 準備で忙しいはずの時期に、私なんかが代役になってしまって良いものなんだろうか。 いやいや。 ダメに決まってる。 ……ってゆうか 担任にバレてしまったら、何もなもがおしまいだ。 立花さんと私は、背丈は近いものの、顔の違いは一目瞭然。 髪なんて私のほうが圧倒的に短いというのに。 勿論、そんな事を気にしないのが千堂くんだ。 それぐらいは分かる。 そこそこ深い付き合いだもの。 「とにかく、その制服を着た以上は逃げられないからね」 千堂くんは、爽やに笑う。 言葉では、悪魔のごとく冷酷な言葉を発しているくせに。
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