第2章【制服遊び】

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私の白い息が、千堂くんの息と混ざって消えていく。 温かい陽差しは、頭上の木々を掠めて寒さを遮ってくれている。 私は日向を見つけて歩きながら、千堂くんに渋々ついていった。 といっても、ここから千堂くん達の高校は目と鼻の先。 アパートを出てから正門をくぐるまで、そう時間は掛からなかった。 「ウチの学校、結構広いでしょ?」 「うん。やっぱり、窓から見てる以上に広く感じる」 記念樹や植木や、とにかく植物の多い高校だと感じた。 校舎は新しくはないものの、少しオシャレな時計が印象的で、古臭さなんて感じない。 自然と、頭の中に数少ない学生時代の思い出が廻る。 ……と、千堂くんは不意に私の手を握ってくれた。 彼の表情は少しだけ綻んでいて、なんだか私まで幸せな気持ちになれた。image=461314788.jpg
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