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「いでええええwww」
そんな色気もへったくれもない俺の声が体育館に響いたのは言うまでもない。
落とすなよ。おろせよ。
「ざまあ」
無様に転がりながら鼻の頭を抑えていれば、辛辣なお言葉が降ってきました。
ただでさえいつも見下ろされているのに、なんでこんな地べたに張り付いた状況で見下ろされなければならないのか。
「うう、酷い」
「本当だよねえ?美扇君、あんまり調子乗らないでよ?有希ちゃんは兄さんの、玩具なんだからさ」
……俺のものは俺のものwww
玩具発言は佐藤先輩あたりにやればいいのにwww
「朝比奈先輩こそ、有希を玩具扱いしてんじゃねえ」
はっwwwトシイイイイwww
「なんたって俺たちもう付き合ってるから」
………
「「「えええええええ!」」」
アンチ俺からの動揺が半端ない。
皆信じるな、こいつの言うことは10割嘘だ。
てかてか、皆さん耳よすぎじゃないのかい?
オロオロすれば、どこかのチワワちゃんがポケットから小型受信機のようなものを取り出し…?なんでそんなものがあるの?
「美扇様がお決めになったなら…」
「そうだよね」
「どうやって美扇様をたぶらかしたんだ!」
こうして俺とトシは晴れて皆さん公認のcpに…なんてオチにはさせないぜキリッwww
朝比奈先輩が手にしていたマイクを取り上げ、
『残念ながら俺は松平先生の玩具なので、お付き合えません』
シンッー。
静まり返る体育館。
俺、何か選択間違えた?でも玩具ってカナメっちに最初に言われたしwww
するとどこかからパチパチパチパチ。
乾いた手のひらがぶつかり合う音が響いた。
音の出どころは
張本人が立っておられまひたwww
ギャハwww
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