親衛隊隊長

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思いっきり乱暴に唇を擦る有希を見て、不謹慎にも嬉しかった。 でも、次第に有希の目に涙が溜まり、 有希は切なそうに 「トシ、俺……」 一気に有希の目から涙が溢れ出した。 「もう、嫌だ。何で?ここに全校生徒何人いると思ってんだ。他にあいつ狙いの奴なんかいっぱいいるじゃねーか。何でお…」 気付いたら唇を奪っていた。 我慢の限界だった。 それが有希を傷つけるって分かっていたのに、自分じゃ歯止めが聞かなかった。 もうこのまま俺のものにしたい。 チュ、とリップ音をわざと立てて唇を離した。 次の瞬間にはドン!!と胸元を押され、拒否された。 「ざけんな!!!!消毒とか聞かねえからな?本気で嫌がってんのに追い打ちとか、地獄に堕ちろトシイイイイ!!!」 そして慌てて出て行った有希の背中を目で追いながら、 「いつか、俺のものにしてやる」 そう決意した。 トシside end
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