ここはどこわたしはだれと言う話

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運命、とは何だろう。 人と人との出会いは偶然だ。出会うべくして出会う、なんて有り得ない。 これが俺が出した答え。ひたすらドライだけど、事実そうだと思う。 偶然と偶然とが重なり合って、誰かと出会う。例えば電車を一つ乗り違えなかったら出会うこともなかった人なんて、漫画の中や現実世界にも、いくらでもいるじゃないか。 それは別に出会いに関してのことだけじゃない。全ての事柄に通じている。 人生なんて、偶然の重なりだ。断言しよう。 だけど、でも、だからこそ。 その人の人生はその人しか体験出来ない。 異なる人に同じ偶然が、何回も起こるなんて有り得ないからだ。 というかまず、生まれた時点で親が異なるわけだから、既に同じ人生ではない。 双子だったらないとは言い切れないけど、限りなくその可能性は0。 そもそも世界は、というか地球、いやいや宇宙は、とんでもない確率によって生まれたのだ。 宇宙が生まれたのは無の場所、つまり空気も地面も水も人も動物も、何もない場所に爆発が起きて出来たそうだ。 何だよそれって思うかもしれない。いや、思うだろう。俺も思う。 そんなこと、ありえるのだろうか。
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