最高の色、そして終末へ

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 いよいよ思考が破綻しかけてきた時だった。ふと視界の隅に、どうやらオバケ仲間らしい人の姿が映り込む。何で分かるかって、体スケスケだからだよ。  屋根の上でうずくまるようにして座っているその人は、外国人の女性だ。細かく波打った金髪を束ね、まだ若いみたいだが、服装は随分とみすぼらしい。さしずめ貧困に苦しんで飢死したってところだろうか? そういうの、昔はよくあったのかもしれないけど、現代だったら大問題だな。何で生活保護入れなかったんだ! って町が訴えられちまう。  ……って、何だか職業病が出ちゃったけど、俺はもう虹ノ沢町職員じゃないんだよな……。ともかく、この終わりの見えないお化けライフを打開する方法を、見つけないと。とりあえず、あの人に何か訊いてみよう。  俺が外国人女性に近づいていくと、女性は意外とすぐ気づいたようで、こちらに顔を向けてぼーっと眺めてきた。その目はどこか寂しげで、人の温かさを求めているようで。何だか放っておけない。 親孝行の次は、何だろうな? 使命とか感じてるのは、やっぱりまだ、職業病から抜け出せてないからみたいだ……。 ~~To be continued to“Missing Cross”~~
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