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オグデン魔法学校といえば、名門の誉れも高い有名校だ。
通っている生徒たちも優秀揃い、三歳でバーグバーハの魔法――雷で岩を砕くというアレだ――を完璧に習得していたとか、六歳で最初に召喚した魔物が魔王ベルガディアで危うく街ひとつ灰にするところだったとか、とんでもないエピソードの持ち主がゴロゴロしている。
そんな超名門校に僕が通っている理由は、母親が並外れて見栄っ張りだったから、そして父親が商売で培った強力な人脈を持っていたからだろう。
父の経営するフィビアー法具店は、大陸で一二を争う大きな魔法具の店で、その関係で魔法省のお役人にも、顔が利く。
魔法省の力を持ってすれば出来の悪い生徒をひとり、名門とはいえ公立魔法学校にねじ込むぐらい造作もなかったようだ。
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