オグデン魔法学校

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「ナップはどうやってるの?コツがあるんでしょ?」ミューリンが言う。 彼女が言う通り、僕は『抑止』が得意だ。 いや、得意というのは嘘だな。漏れ出すほどの霊糧を持っていないというのが本当のところだ。 両親のごり押しで魔法学校に入学したものの、僕自身は魔法の才能がないし、そもそもほとんど魔力を持っていない。 だから、『抑止』なんてしなくても、霊糧が漏れ出てくるなんてことはないのだ。 「いや、僕は別に……」 「やっぱりエリートは違うよな。さすが、偉大なるフィビアーの息子」 ガフは皮肉で言っているわけではない。本気でそう思っているのだ。 大いなる誤解というやつだ。
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