憑かれ、懐かれ、疲れ…

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季節は春、4月―― 時刻は19時過ぎ―― 「ふぃぃ~…今日も疲れたな…」 俺は霊峰 司(タマミネ ツカサ) どこにでもいる普通の高校生。 「まったく…クラス委員とか冗談じゃないって…」 そう…ほとんどの場合、誰もやりたがらない“あの”クラス委員。 半ば強制的(くじ引き)で俺に決まった…。 今日は色々とクラス委員の雑務…決まったばかりなので色々と説明とかがあり、今はその帰り―― 「皆、勝手なん…だ、から――」 ――ゾワッ ………嫌な予感。 帰り道にある電柱の影。 そこにあるのは “人、為(ひと、な)らざる気配” (またか……) 溜め息混じりに肩を落とし、頭を抱える。 普通の俺が、唯一普通じゃない点…。 電柱の影…そこに目をやる。 ヒョコッ、と小さな影が覗いた。
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